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夏のイライラ溜めてはいけない!  <正しい怒り方>

夏こそ、怒りのエネルギー

 

今日から、二十四節気の「処暑(しょしょ)」です。

立秋も過ぎ、真夏の暑さは通り過ぎた辺り。

人間の身体は、そんなときが一番危険です。

暑いときには「暑気払い」として、涼しい何かを上手く取り入れようと思いますが、少し暑さも軽くなると、急に身体が夏の疲れが「ドッカーン」ときます。

体は一番、正直です。

 

アーユルヴェーダでいう「夏」は、「ピッタ(火)」の季節。

普段は穏やかなあなたでも、気が付くとイライラや、何故か怒りがこみ上げてくるといった症状はありませんか?

そうです、

あなたの中にある「ピッタ」という火のエネルギーが活動しているのです。

 

 

怒りのタイプ、あなたはどっち?

 

最近、当院にいらっしゃる患者さんも、そういった無意識に「怒り」の感情が沸き起こるといった方も、夏に多くいます。

その怒りのタイプは、大きく分けて2つ。

「怒り」で心も体もヒートアップしている方と、心に「怒り」を溜め込んで、自分の内臓を無意識に攻撃している方。

前者の方が、まだ自分を大事に生きているような気がします。

確かに、怒りをぶつけられたら嫌な気持ちになるだろうし、怒ったところで問題が解決しないことのほうが多いでしょう。

しかし、あなたの中で一時的に増えた「ピッタ」を、外に吐き出すことで、少し「ピッタ」が減少します。

そのとき怒りの症状が、とくに、上半身(顔と脳、心臓など)に熱が籠りやすいのです。

上半身の熱を下半身(とくにお腹の丹田)にしっかり流していくことで、意外と正常心が戻ってきます。

吐き出した怒りは、早く終息していくことでしょう。

 

後者では、外に怒りをぶつけることもできず、自分の中だけで、その怒りの原因や言われた一言が妙にリフレインするものです。

思い出しては、また心の中で怒りがふつふつと沸き上がり、気が付くと疲れてへとへとな自分がいます。

そんなあなたが、最初は前者の方のように、怒りが上半身でヒートアップして、それを何度も思い出す度に、更に怒りを心に蓄積させてしまうのです。

その重くのしかかった怒りが身体の疲れを作り、しばらくたった忘れたころに「肝臓」にダメージを与えてしまうことが多いのです。

東洋医学では「怒は肝を破る」といいます。

また、女性のほとんどの方が、怒りを溜めてしまう後者のタイプではないでしょうか。

普段から優しいがゆえに怒り心の中に抑えてしまい、それによって身体の状態が悪化することも少なくありません。

 

よく、怒りをネガティブだから「怒ってはいけない」と思う方も少なからずいらっしゃるかもしれませんが、人間の私たちは、喜・怒・哀・楽の感情を表現することで、イキイキと生きる喜びを感じるものではないでしょうか。

インドのシヴァ神の奥さんである「パールヴァティー」は、とても美しく優しい神様ですが、そのパールヴァティーの別の姿といわれる「ドゥルガー」「カーリー」は、戦いや怖い神様でもあります。

怒ったときは本気で怒るけれど、普段はとても優しい。

神様ですら「怒る」のですから、人間の私たちが怒ってはいけないということはないんだな、と確信はできます。

しかし、私は「怒り」を上手く吐き出すことは、あまり得意ではありません。

私がもともと持っている性質が、「カパ(水)」「ヴァータ(風)」のエネルギーが多く、「ピッタ(火)」が少ないので、そんな性格が表れてしまいます。

そして、皆、誰一人として、同じ性質の人はいません。

どの性質も、皆、良いのです。

また、日本人の多くは「ピッタ」が少ないので、割とリーダーにくっついて事をなすといった集団行動を乱さない利便性もあります。

しかし、上手く怒りを出せない。

その、皆違う性質だからこそ、ひとりひとりに必要な施術も違ってくるのです。

 

 

夏の怒りの対処法「経絡アーユルヴェーダ」

 

当院では、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」に、鍼灸で使う「東洋医学」のツボも併せて行う「経絡アーユルヴェーダ」を行なっています。

ですから、前者と後者の方では、使う「ツボ」が異なるわけです。

原因を診て治療を行うのが得意な「東洋医学」です。

また、東洋医学の歴史をたどると、古代アーユルヴェーダが元となり、中国で「鍼灸」に変化して、日本で「東洋医学」として、日本人の体質にあったものとして、医学が発展していったので、思想や治療方法などに共通点もたくさんあります。

 

「アーユルヴェーダ」だけのサロンも多くありますし、「鍼灸」だけのサロンもとても多いですが、両方を上手く行えるところは、東京だけでも、かなり少ないのではないでしょうか。

インド医学の「アーユルヴェーダ」は、日本では「癒し・美容」の概念を持たれている方も多いとは思いますが、実際、両方を勉強すると、日本人の不定愁訴を抱える女性には、かなりコミットした施術といえると思います。

アーユルヴェーダと鍼灸で、あなたの夏のイライラや疲れを改善して、臓器の疲れを早くとってあげましょう。

とくに、ピッタの季節は、あなたのピッタも多くなるので、上手く怒りを吐出し、病気を回避することが何より大事です。