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あなたの身体を救うアーユルヴェーダ

伝承医学である「アーユルヴェーダ」は、インド5000年の歴史がつくった医学です。

サンスクリット語を訳すと、生命の科学、生きる知恵といった意味を持ちます。

南インドのアーユルヴェーダは、病院で行う「治療(施術)」と、その症状に合わせた「食事療法」があります。

その両方を組み合わせることで、より治療効果を高めています。

食べることがが薬になるという「医食同源」の考えを、アーユルヴェーダは推奨しています。

インドの食べる薬は、自家栽培したハーブや香辛料のスパイスなどを使います。

インドの人々は、毎日のようにマサラ(香辛料で作るカレー)を食べる習慣があり、カレーに使う香辛料で有名なガラムマサラ・クミン・ターメリック・ブラックペッパー・コリアンダーなど、ご存知な方も多くいらっしゃると思います。

日本でも、最近はインドカレー店も多く存在し、アーユルヴェーダで人気の「南インドの薬膳カレー」系の店も少し増えてきています。

私は、アーユルヴェーダ発祥といわれる南インドで学んだ、インドマサラの香辛料でカレーを作ります。

南インドでは、私も毎日3食マサラでも飽きないのが不思議です。

滞在している1週間~2週間、毎食でも美味しいので、ついたくさん食べすぎて日本へ帰るころには、少し太ってしまいます。

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私が滞在したアーユルヴェーダの施術では、治療を受けるために、各国からたくさんの外国人の方が病院に来ます。

その病院で施術を受けて、病院内や近くのゲストハウスの施設をかりて、症状にあったハーブや食事を数日間の治療を行います。

日本でいえば、湯治場のようなイメージがぴったりで、温泉を毎日受けるためにその施設で生活します。

その温泉に入るのがアーユルヴェーダの施術に代わるのですが、滞在中の食事やハーブも含めてトータルケアしてくれるのが、とてもありがたいです。

インドに来て最初に病院でドクターが診察をしてくれますが、その結果「パンチャカルマ(処方箋)」が決まると治療開始です。

アーユルヴェーダの施術使うオイルは「薬草オイル」ですが、数十種類のさまざまな薬草を入れてゆっくり時間をかけて煮込み、ベースオイルと合わせて使います。

当院では、そのインド・アーユルヴェーダの病院と同じ、薬草オイルを3種類使い分け、体質や症状に合ったものを調節します。

私が実際、インドでオイルの作り方の工程を聞いていたとき、「女性疾患の方に良い」感じがしました。

それは、身体を温めるハーブや老廃物を出すハーブを使っているのです。

インドのドクターは、そのハーブの効能や組合わせを、一人ひとりの症状に合ったものを処方してくれます。

私は少し便秘ぎみですが、それについての体質改善するハーブ液を食事後に取ることをすすめられました。

日本では、それほど重要視されていない「便秘」の症状は、インドでは「病気の元になるから、便秘は改善しないといけないよ」と言われました。

確かに「デトックス」が根底にある治療のアーユルヴェーダですから、良いものを取り入れる前に、悪いものを取り除くことが、何より大事だと教えられました。

全身オイルマッサージをするのも、気持ちいいからするのではなく、身体の滞りを取り、血液をキレイに流すためのオイルマッサージをするのが、アーユルヴェーダの施術です。

 

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インドの薬草オイルは、上の写真で見るように、黒っぽいものもあります。

匂いも独特なインドのスパイスのような香りがします。

私は、この匂いが、なんだか居心地のよいものとして感じられます。

古代インドの医学書には、そのオイルでマッサージ(アビヤンガ)すると、オイル塗布した皮膚から臓器に浸透するのに5分かからないと書かれています。

そのオイルが身体の中の臓器に浸透し、その臓器の悪いところ(アーマ)を除去するといわれています。

その独特なオイルマッサージこそが、アーユルヴェーダの施術であり、手技も大事ですが、それと同じくらい「オイルの質」で治療の良し悪しが決まります。

全身オイルマッサージをするときに、アーユルヴェーダでは「寝てはいけない」ともいわれます。

それは、オイルマッサージされながら、自分が自分の身体と向き合い「ここが痛い」「違和感がある」と感じることが大事になってきます。

当院では、こうしたオイルマッサージをすることで、あなたと私の両方で「あなたの身体の違和感」と向き合い症状を改善させていきます。

ただ気持ちがいいというリラクゼーションのマッサージではないことが、とても良くわかるでしょう。

ですから、アーユルヴェーダの施術は、受けてる間は決して「気持ちいい」とはいいがたいものです。

健康な方が受ける場合は、ほとんど痛くないので、そういった方が受けると「気持ちいいですね」といわれますが、だいたいの方は、何か症状があってくるので、「ここ痛いです」といった箇所が必ずあります。

それを認識していくことで、私は食事や日常のアドバイスをしますので、行ってもらうとこで病気にならない身体をつくっていけるはずです。

惜しくも病気になられた方の改善のためのアーユルヴェーダも行なっています。

不妊治療、更年期ケア、産後ケアなどの女性のためのトータルケアをしています。

そのほかに、女性疾患をお持ちの方でも、東洋医学の知識を活かし、鍼灸と組み合わせた治療を行なっています。

美容は多くの方が気になるケアだと思いますが、当院は「治療をする」ことをまずはメインとしています。

それは、美も健康の土台の上に成り立つという考えを大切にしているからです。

また、アーユルヴェーダの施術は、そんな体の中からキレイを求めるあなたの心もサポートしてくれます。

あなたの身体を改善させて、心と体を救う施術を体験してみませんか。