アーユルヴェーダの後に起きる効果
インドの生きる知恵「アーユルヴェーダ」は、古来から伝わるインドの医学です。
そのアーユルヴェーダは、西洋医学とは違い、心と体を診る「東洋医学」と似ています。
アーユルヴェーダの治療法のひとつに「アビヤンガ」と呼ばれるオイルマッサージがあります。
これは、一般的なリンパマッサージとは、根本的に違います。
リラクゼーションサロンなどで行なっているリンパマッサージは、リラックスや体のむくみをとることに、有効的なマッサージといえるでしょう。
方や、アーユルヴェーダのオイルマッサージ「アビヤンガ」は、身体の健康を保つための毒だしオイルマッサージです。
本来の目的としては、血液をキレイにすることが1番の目的です。
人間の老いは、血液の汚れからきます。
東洋医学では、「於血(おけつ)」といいます。
また、血液の汚れがとともに、気をつけなくてはいけないのが、血液の通り道である血管が硬く脆くなる「動脈硬化」です。
動脈硬化が原因で起こる病気として、高血圧・糖尿病・心不全・脳こうそく・くも膜下出血といった死と隣り合わせの危険な病気があります。
若いときは、気にしないと思いますが、急激な老化が進みやすい40歳以降のは、とくに気になりだします。
かといって、何をしたらいいの?と思う方も多いはずです。
西洋医学では、血液をキレイにするという「血液クレンジング」というのが、美容家やセレブの間でも一時期流行ったときもありますが、かなり危険なもののようです。
細菌やウイルスに感染するといったリスクのあるものといえるでしょう。
アーユルヴェーダでは健康美容法として、血液をキレイにして血管から若返らせるオイルマッサージ「アビヤンガ」があります。
よくあるリンパマッサージは、静脈の流れに沿ってマッサージしていくことで、身体がリラックスしていきますが、アーユルヴェーダのオイルマッサージは、血液の滞りをなくして動脈の流れに沿ってマッサージすることで、血液をキレイにするオイルマッサージです。
血液の滞りのある場所は、血流も悪く、悪いものが溜めりやすいもで、放っておくと、さまざまな病気へと発展していきます。
血流が良くなると、血液がキレイになっていくだけでなく臓器も元気になり、美肌にも繋がるのです。
リラックスも大切ですが、もっと深いところから診た健康重視のアーユルヴェーダのオイルマッサージは、全身を隅なく、手足の指までマッサージしていきます。
使用しているオイルは、身体の浄化を一番に考えて、当院では「満月の日に浄化したセサミオイル」を使用しています。
その満月の日に月光浴されたセサミオイルは、満月の波動を受けています。
目に見えないことですが、実際にそのオイルでオイルマッサージをすると、乱れた生理周期を整え、老いを軽減してくれる抗酸化作用が強く、身体も温めてくれる作用もあります。
アーユルヴェーダの「アビヤンガ」は、体表に擦り込んでいくようなマッサージです。
体表に擦り込んだ満月オイルは、約5分で臓器の方にもそのオイルが到達すると、アーユルヴェーダの古典に記されています。
血液をキレイにするためのアビヤンガは、体内の老廃物を出すので、そのときは多少の痛みを感じるようですが、施術が終わった後は、とても元気になっています。
何よりよくわかるのが、目がキラキラして生き返ったような顔立ちになるのです。
施術中は、自分の悪いところと向き合います。
「ここ、痛いですか?」と聞くと、「普段痛いと感じてなかったですが、悪いのが分かります」と、言われます。
「痛い」ところがなんで私に分かるのか不思議に思う方も多いですが、伝わるのでわかります。
そして、その場所がなぜ痛いと感じるのかということを、東洋医学の「経絡」をもってお伝えしています。
その臓器(五臓六腑)の悪いところを伝え、経絡のツボである経穴を押すことで、経絡を取り入れた当院だけのアーユルヴェーダを受けていただくことができます。
ですから、さまざまな疾患、とくに女性疾患をメインとして、「経絡アーユルヴェーダ」を行なっています。
鍼灸師である私が、そこにお灸や鍼(はり)をするような感覚で、ツボを押し、あなたの症状にあったツボを使い、疲れた臓腑を元気にしていいます。
西洋医学では、薬やサプリメントを処方していきますが、アーユルヴェーダの治療法は「入れる」ことより「出す」ことに重きを置いていきます。
一見似ている癒しのリンパマッサージや西洋医学とは違った観点を持っているアーユルヴェーダですが、インド5000年の歴史が織りなす健康・美容法であると思います。
当院では、そんな南インド・アーユルヴェーダを感じてもらうために、オイルマッサージ中も、ただ寝ていたらいい訳ではなく、自分の身体の隅々に意識をもつからこそ悪いところにも自分で気づけることでしょう。
身体の悪いところを知る➡悪いところを受け止める➡癒す➡治す(修復)
この流れが「経絡アーユルヴェーダ」です。
日常は、自分でたまに手足だけでもオイルマッサージをすることをおすすめしています。
あなたと私(施術者)が、一緒に病気を予防していきましょう。