アーユルヴェーダの性質・カファ体質とは？

宇宙と繋がる身体

アーユルヴェーダでは、私たち一人ひとりを「小宇宙」と考えます。

通常、皆が思っている宇宙を「大宇宙」とみていて、「宇宙も私たちの身体も同じような原理である」という考え方が根本にあります。

その動きは、移動性・熱性・安定性という三大原理のもとで働いています。

3つの働きの一定の動きが、宇宙の秩序であり、私たちの生命の秩序として、3つの生命エネルギーで支えられています。

アーユルヴェーダでは、その3つの生命エネルギーが「ヴェータ（風）」「ピッタ（火）」「カファ（水）」です。

もしかしたら、名前だけでも「聞いたことある」という方もいらっしゃるかも知れません。

この生命エネルギーのことを「ドーシャ」といい、これら3つをまとめて「トリドーシャ」と呼びます。

また、アーユルヴェーダの言語は、古代インドの言葉「サンスクリット語」で示されています。

3つのドーシャのそれぞれがあなたの体の体質を意味していて、ほとんどの人が3つのうちの1つだけ多い、2つが同じくらい多いということで、体質がわかります。

たよえば、「カファ（水）」のエネルギーが多く、他の「ピッタ」「ヴァータ」が少ない方は、カファ体質ということになります。

宇宙も私たちも「風・火・水」の3つのエネルギーで成り立っていいます。

自分の体質を知る

ドーシャは、精妙なものであり、生まれるときに両親から受ける＜先天性＞のものと、生きていく限り絶えず変化していく＜後天性＞のものに分けられています。

私たちは、後天性のドーシャの変化が、様々な症状や病気を引き起こすきっかけとなることも多いので、普段から自分がどんな体質なのか？、しっかり認識しておく必要があります。

先天性と後天性のドーシャをチェックすておくことで、今の自分を知り、どんな日常に気を付けて過ごすことが大切なのか、わかります。

よく、体調の悪いときに自分の性質を調べようとしたがるものですが、普段の正常な状態のときに「ドーシャ・チェック」することが、正しい自分の体質を知ることになるのです。

あなたの体質を「ドーシャチェック」してみましょう。

詳細は、当ホームページのトップページにある「当治療院の施術メニュー」を開くと、「アーユルヴェーダ体質チェック」があります。

ドーシャは、年齢・季節・時間・食事・行動などで、それぞれの性質が変化します。

また、通常とは違う、急なドーシャの増減により、体調を壊すことがあります。

自分のメインドーシャが急に増えることが、一番症状悪化につながることが多いので、自分のメインドーシャを知り、そのドーシャを下げる行動や食事をすることで病気にならない工夫こそが、アーユルヴェーダの教えです。

ドーシャ「カファ」とは

「カファ」が多い方は、水のエネルギーが強いということです。

水の持つ性質から考えると、「安定性」を求めて、ゆっくり緩やかである特徴があります。

他に「重性」「油性」「冷性」「緩慢性」といった性質を持っています。

正常なときの「カファ体質」の人は、性格的には「安定性」「潤滑」「忍耐力」も備えています。

カファ体質の特徴しては、「のんびり屋」「優雅」「女性的」「体系はぽっちゃり」「下半身が太い」といった体質、体系になりやすいでしょう。

自分の体質を知ることで、それを「個性として活かす」ことが大切になってきます。

カファさんは、とても女性らしさがあるので、フェミニンな装いがとても似合います。

男性のようにバリバリ働くというより、女性らしい生き方を活かした職業として、会社秘書・セラピスト・カウンセラー・ＣＡの職業に向いています。

自分のカファの性質を活かして生きていくことで、本来の自分に近い、ありのままの自然な気持ちで生きていくことが身体の健康であり、幸せへと導きます。

カファ体質の注意点

カファの体質の方で、体調が崩れやすいときに起こる症状としては、「関節に炎症がおきて痛い」「身体全身が疲れやすい」「なんだかだるい」「下半身が冷えて生理痛もキツイ」「不妊症になりやすい」「身体の水分が溜まってむくむ」といった症状を起こしやすいので、注意してください。

そのカファ体質の方が、さらにカファが増加することで起こる不調をアーユルヴェーダ的にセルフケアで改善するとしたら、利尿作用のある飲み物をとる、運動やサウナで汗を出す、手足の末端をオイルマッサージで流すなどがオススメです。

身体に溜まった脂肪や水分を取り除きましょう。