満月(ルナ・チャージ)
満月
~ルナ・チャージ<はり・きゅう>~
東洋医学<はり・きゅう>とは
東洋医学とは、中国から遣隋使や遣唐使によって日本に伝わった中国伝統医学に、日本独自の考え方を取り入れて確立した医学です。
中国伝統医学の手技として、鍼(はり)・灸(きゅう)がありますが、現代の一般的な日本の西洋医学とは違う観点を持ちながら「東洋医学」としての進歩を続けています。
中国と日本では、歴史も文化も違いますが、日本は中国からの影響を少なからず受けています。
日本人は古来から良いものを取り入れ、それを自分たちの気質にあった方法で上手く取り入れることが得意な民族であるといえますが、現在、中国の医学(中医学)との大きな違いは、はりの長さや太さ、はりの打ち方が全然違い、日本人らしい刺激の少ない繊細な治療法として行なわれています。
体の症状だけにとらわれず、心と体はひとつに繋がっている【心身一如】という考え方が根底にあり、ありのままの自分と繋がり受け止めることで、自分と向き合う医学だと私は思っています。
「病気=悪い」という考え方ではなく、「病気=学び」という気持ちで、自分の心と体を大事にすることを改めて教わります。
宗教とは違いますが、そうしたことを大事にしながら、あなたを見守る治療です。
四診カウンセリング
東洋医学の診断法として「四診」があります。
四診とは「望」「聞」「問」「切」のことです。
顔色や歩き方、舌などを診て判断する「望」、
声や体臭、口臭で診断する「聞」、
本人から病状や日常生活を聞いて判断する「問」、
体に触れて診る腹診や脈診で判断する「切」で診ます。
当院では、施術の前に主訴(本人からの不調の訴え)をカウンセリングしますが、本人がまだ気付いていない身体の情報も脈診・舌診で読み解いて治療を行っています。
「四診」をもとに、症状だけでなく、あなたの日常生活の癖を改善していくために、食事・睡眠・ストレスケアなどのアドバイスをおこない、将来の病気を防ぐケアにも力を入れています。
施術の流れ(鍼灸編)
当院の鍼灸は、①鍼②灸③すいな(中国式のマッサージ)を取り入れて、全身すべて行います。
脈診で診たときの情報で、弱った臓腑を元気にしてあなたを健康に導きます。
鍼(はり)とカッピング(吸玉)
刺激が強くなりすぎないように、使用している鍼はとても細い鍼です。
それでも痛みに弱い方や金属アレルギーの方には、刺さない鍼での対応もしています。カッピングは痕がつかない、ソフトなものを使っています。
灸(きゅう)・遠赤外線治療器
ほのかに温かいと感じるお灸です。熱いと感じる我慢やヤケドになることは一切ありません。心地よいことを前提にしたお灸です。
妊活の場合は、冷えたおなかや仙骨まわりを改善するためのお灸もあります。
広範囲の温めが必要な方には、遠赤外線治療器を使います。
すいな(中国式マッサージ)
上海の大学病院で学んだ「すいな」というマッサージです。
経絡のツボ(経穴)に心地よい刺激を与えた「いたきも」マッサージです。(ヘッドマッサージあり)
最後に
一人ひとりの体質によっても選ぶツボや刺し方も違います。十人十色の施術です。
部分的に悪いところだけの局所療法は行なっていません。
からだのすべてを診ることで、氣・血・津液(水分)の流れを良くし、不調を改善し、病気の予防を行えるのです。
同じ病名でも原因が違う場合は、治療法も変わってきます。
女性と赤ちゃんに優しい施術を心がけ、あなたの心に寄り添う治療です。
鍼灸って、どんなときに受けたらいいの?
当院は、女性疾患<更年期症状・不妊・子宮卵巣の病・生理不順・生理痛など>を中心とした治療を行っている鍼灸治療院です。
ほとんどの方が抱えている不調は、1つだけでなく複数の症状の方が多くいます。
東洋医学は、そんな複数の不調をトータルで調整するものです。
以下の病症の患者様が、実際に鍼灸治療を受けて、改善されています。
肩こり(四十肩・慢性の肩こり)・冷え症・腰痛(椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・坐骨神経痛・変形性分離症・脊髄管狭窄症など)・股関節疾患・膝関節疾患・喘息・糖尿病・高血圧・バセドウ(甲状腺機能亢進症)病・橋本病(甲状腺機能低下症)・前立腺肥大・性機能障害・メニエール病・突発性難聴・顎関節症・花粉症・副鼻腔炎・眼精疲労・うつ病・パニック障害・自律神経失調症・リウマチ・ばね指・ヘバーデン結節など。
薬ではないので「すぐに治った」という場合ばかりではありませんが、ほとんどの方が何かしらの「良い変化」を感じていただき、自分のペースで通院されています。
なにより「自分が治す」という気持ちがとても大切です。
来院ペースは、あなたの無理のない範囲で行い、毎日の食事・睡眠・運動といったアドバイスをいたします。
一緒に頑張りましょう。
地方の方も多くいらっしゃいますが、たとえ1回の施術でも、必要な施術としてアーユルヴェーダ&鍼灸を施術しています、悩み事も含めてご相談ください。
鍼灸の効果的な受け方
当院は、女性疾患を中心としたあらゆる症状をお持ちの方に必要な施術を行っています。
鍼と灸の国家資格だけでなく、中国の大学病院で必要な技術を学び、日本人にあった方法で、現代の西洋医学(病院)の治療と平行して行えます。
妊活の方で、クリニックと当院の治療を併用されると、妊娠が早く、流産しない身体づくりも行っています。
年齢や疾患で諦めたことのある方でも、ぜひ、ご相談ください。
当院では次の予約は患者様本人の意思に従って、自分でできる方は自分で行ってもらい、自分でケアがしっかりできないと感じたときは、定期的に来られるのも良いと思います。
回数券のしばりもありませんが、定期的に来院する方には、割引価格となっています。
ただ何となく受けたいというのは、<癒し・リラクゼーション>です。
治療では、毎日のように自分でできることは行い、それをしたうえでこちらの治療をおこなうことが改善の一歩です。
鍼灸治療後の注意点
鍼灸治療を受けたあとに、たまに「だるい・眠い・トイレが近い・頭痛」といった症状になる方が、いらっしゃいます。
今まで身体の中に滞っていたものが、急にあふれ出す「好転反応」と言われています。
対処法としては、水分をこまめに摂取して、排便・排尿をすることです。
だるい・眠いといったときは、それに従って身体を休ませることです。
余りに辛いときや数日続くときは、すぐにご連絡してください。
ご対応いたします。
他に、はり治療の場合「出血・内出血・あざ」が出てしまうことが稀にありますが、医療事故ではありません。
鍼が毛細血管にあたることで起きるので、防ぐことは難しいですが、滅多に起きることではないです。
美容鍼での顔の鍼で起きることがありますが、その場合は、お化粧・コンシーラーで対処しておけば気になりませんし、自然に1~2週間で痕が消えます。
ご安心ください。
施術前に必ず読んでください
◆施術を受けるときは、満腹時、空腹時、アルコール摂取したときは避けてください。
◆B型肝炎・C型肝炎・エイズ・ウィルスなどの感染症・高熱・水虫・発作・てんかんの方で一部施術をお断りさせていただくこともあります。ご了承ください。<カウンセリング時に必ずお話しください>
◆病気で通院されている方は、担当医にご相談してください。また、必ず施術を受ける前にカウンセリングでお伝えください。
◆施術後、しばらくして体調に異変が起きたときは、必ずお知らせください。
慢性症状が蓄積されていた場合には、とくに好転反応が強くでる場合もあります。
<よくある好転反応>
倦怠感・頭痛・眠気・軽度の湿疹かゆみ・下痢・鼻水・経血量
人によって個人差がありますので、遠慮なく申し出てください。
月と女性
当院は、女性の「生理周期」と、月の満ち欠け「月読(つくよみ)」を合わせて見ながら治療を行っています。
*「ルナ」は、ローマ時代の月の神「ルーナ」から由来したものです。
月の巡りは、1日目の【新月・朔】からはじまり、
7日目に右半月【上弦の月】
15日目【満月・望】
22日目に左半月【下弦の月】
約29.5日かけて【新月】へ戻り、月のリズムが繰り返されています。
動植物たちは、満月や新月に産卵や開花させるといった習性があり、概日リズム(サーカディアンリズム)が体内に備わっています。
私たち人間も例外ではなく、とくに満月のタイミングで出産が多いといわれています。
月の巡り1日目の【新月】は、生理周期でみる【排卵】のときに相当します。
ちなみに、医学的にみた場合、卵巣から卵が出る【排卵】を境に、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)優位からプロゲステロン(黄体ホルモン)優位に変化し、体温も低温期から高温期へ移行していきます。
新月から満月に向かっていく時期<ルナ・チャージ期>は、女性の身体では、妊娠に備える身体づくりとして、必要な栄養や水分などを溜めることを必要とします。
このように、月と生理周期のリズムを整えていくことで、よりスムーズな生理となり、「妊娠しやすいからだ」「女性として輝く私」になっていくことでしょう。
古来「月を眺める」という習慣があった女性たちは、自分の生理周期を確かめるように月を眺めていたのかも知れませんね。
月の満ち欠け(月の引力)を意識していくことで、私たち女性の月経や出産を自然に導いてくれる身体の働きを肌で感じていきましょう。