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アーユルヴェーダ・ピッタ体質の注意とは?

アーユルヴェーダの体質

 

「アーユルヴェーダ」という言葉を聞いたことはありますか?

古代インドから伝えられている伝承医学であり、「生命の科学」といった訳をされています。

日本では病院ではなく、エステや癒しサロンで美容として行われているものがほとんどだと思います。

しかし、本場の南インドでは、アーユルヴェーダの病院内での治療として行なわれていたり、家庭の民間療法のひとつで、健康生きる知恵として、幅広くインド人に愛されている医術です。

アーユルヴェーダでは、体質と病状を診ながら、その症状を改善することを行っていきます。

インドのドクターは、体質を診るときに、脈診だけでなく、ドーシャを問診してみます。

それは、両親から受け取る「先天」の性質と、身体が育ってきた思春期以降の「後天」の性質を加味して体質を診ます。

体質は、大きく分けて3つの性質があります。

「ヴァータ(風の性質)」「ピッタ(火の性質)」「カファ(水の性質)」です。

 

 

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トリドーシャが最高の性質か?

アーユルヴェーダでは、私たち人間の身体には、3つの性質(ドーシャ)で成り立っているといわれています。

それぞれ「ヴェータ、ピッタ、カファ」の3つのドーシャでの割合で、あなたの体質を判断することができます。

その3つドーシャのバランスで自分の性質を知ることができますが、それによってなり易い症状や気を付けることで、病気にならないための知恵が、アーユルヴェーダの教えにあります。

3つのドーシャのバランスが大事なのですが、その3つが同じ割合ずつある状態を「トリドーシャ」と呼んでいます。

3つのバランスが良いことは、調和のよい心と体の状態であると言えます。

しかし、トリドーシャになるように近づけようとしなくて良いのです。

ほとんどの方が、どれか1つだけ多く持ち合わせていて残り2つは少なめたったり、どれか2つが同じくらい多くあり、1つが少ないというパターンです。

ですから、トリドーシャの方は稀です。

大事なのは通常の自分の性質を知り、そのバランスを乱さないということが一番のポイントです。

だからこそ、自分の通常の状態を把握することが大事になってきます。

いろんなドーシャの割合があることで、みんな特徴や性格が違い、個性として活きるのだとも言えます。

 

人間は鳥にはなれないけれど、鳥も人間にはなれない。

金子みすずさんの「みんなちがって、みんないい。」(「わたしと小鳥とすずと」から引用)

私もそんなふうに思います。

 

当院では、自分のドーシャのバランスを知りたいあなたのために、トップページを開くと、「はじめてのキャンペーン」コーナーがあり、そこを開くと「ドーシャ・チェック」できます。<気軽にチェックしてみてくださいね>

その「ドーシャ・チェック」で注目してもらいたいのが、「1番多いドーシャは何か!」という点です。

それは、気持ちも体も安定しているときには、あなたの個性を知ることができます。

しかし、体や心が疲れて「不調」のときに、ドーシャチェックしても混乱します。

1番多いドーシャが、さらに増えてしまうと、そのドーシャの良くないところが症状化して起きやすいのです。

あなたの本来の体質を知ることで、それぞれのドーシャがどんなふうに増悪してしまうのか、先に知っておくと病気を防ぐことができる、アーユルヴェーダは「予防医学」なのです。

 

ピッタの方が注意することは?

 

ピッタとは「火」のドーシャを意味します。

それを女性の体質に当てはめると、「体系は、中肉中背」「キャリアウーマンタイプ」「リーダー気質」「責任感が強い」「スーツを着こなすおしゃれさん」「化粧や香水のコスメ好き」といった性質が挙げられます。

何でも積極的に物事に取り組む、営業や社長の気質を持った方にピッタが多いでしょう。

一見すると良いことだらけの「ピッタ」ですが、ピッタ過多になると、イライラしやすい、頭がカーとなり怒りっぽい、脂太りやすい、肉やスイーツなどに偏った偏食を好む、ワンマンになりやすい、目がチカチカ・充血する、常にリラックスできない、交感神経優位で不眠になりやすい、肝臓病を患う、といったことが挙げられます。

個性としては問題ないのですが、通常一番多いピッタが、それ以上多くなると色んな支障をきたします。

注意しましょう!

多くなるのは、普段より仕事が忙しくストレスが溜まったときや、寝不足が続く、不安なことが多い、疲れが溜まる、夏の暑い時期、といったときに増悪し悪化します。

当院では、このようなピッタ過多の方が早く改善できるように、あなたの症状に合った経絡のツボ(経穴)も使い、全身アーユルヴェーダのオイルマッサージをしていいます。

経穴は、それぞれの臓器との関係もあり、疲れた臓器を癒す力を持っています。

ピッタの方は、とくに肝臓や胆のうに症状が出やすく、疲れるといつも目が充血することが多いです。

肝経のツボで「効いてるわ~」と実感してみてください。

当院は、国家資格を持った鍼灸師のアーユルヴェーダですので、美容だけでなく、あなたを病気を防ぐための健康ケアをしています。

 

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