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医食同源・アーユルヴェーダを食事に取り入れる

「アーユルヴェーダ」って、聞いたことありますか?

聞いたことあるけど「オイルを額に垂らすやつでしょ?」

それも正解です。

しかし、アーユルヴェーダはそれだけではなく、広義でいうと、インドの伝承医学として行なわれている医療です。

日本の癒しのサロンで受けるオイルマッサージに「アビヤンガ」というオイルマッサージがあります。

額にオイルを流す「シロダーラ」という施術もあります。

また、「医食同源・いしょくどうげん」(食べ物が薬になるという考え方)という考えをもった食事療法が、アーユルヴェーダの教えには根付いています。

まずは、自分の体質を知ることから始まります。

アーユルヴェーダの性質分類では、「ピッタ(火の性質)・ヴァータ(風の性質)・カパ(水の性質)」の3つに大きく分類されています。

私たちは、その3つの性質を全てを持ち合わせているのですが、割合により体質が異なります。

その3つの性質を、2つの時期に分けて診ていて、「先天的性質(生まれ持った性質)」と「後天的性質(正常なときの現在の性質)」もみて体質を診ます。

総合的にみて、元々持っている性質が強くなることで、体調を崩していることが多いです。

例えは、総合判断で、カパの性質が50%ある方は、他の2つが少ないので「カパ体質」と言えます。

そのカパが身体の中で70%になると、他のピッタ(火)とヴァータ(風)の割合が減り、身体の支障をきたします。

そのカパ(水)が強く出てしまうと、体のむくみ・花粉症・体のだるさ・胃もたれなど、カパの弱さが生じます。

通常の元気なときのカパ(水)体質の方は、おっとりと癒し系の女性らしい雰囲気ですので、女性でカパが多い方はモテる傾向にあります。

通常の自分を知り、その割合の変化を気づくことで、病気を予防できます。

予防する1つの方法として、「アーユルヴェーダの食事療法」が挙げられます。

カパ体質の人が、カパの上昇を下げるためのものとして、ターメリック・カルダモン・クミン・黒こしょう・クローブ・コリアンダー・シナモンといったスパイスがあります。

それらを組み合わせたものをチャイとして召し上がっても良いですし、単品でスープやごはん、サラダのドレッシングに入れても良いでしょう。

最近は、スパイスもブームなのか、スーパーで手軽に買える商品も増えています。

私もカレーが大好きなので、定期的に南インド直伝のマサラカレーを作ります。

それにはたくさんのスパイスを使いますので、賞味期限が切れてしまうということもありません。

カパ(水)・ピッタ(火)・ヴァータ(風)の3つの性質が、総合的に診たときに、それぞれが同じくらいの割合をもった状態を「トリドーシャ」と呼びます。

トリドーシャは、バランスのよい心と体を持っている方が多く、とても健康的な状態として診受けられます。

しかし、かといって、皆がトリドーシャを目指す必要はありません。

あなた自身の割合は、あなたの持つ個性です。

さっきも挙げましたが、カパの多い女性は、体つきもふっくらとお肌も瑞々しい性質があり、とても女性らしいのです。

また、ピッタ体質は、何でも情熱をもって行なうリーダーとして素質があり、お化粧や香水も好きなキャリアウーマン型ともいわれます。

ヴァータ体質は、フットワークが軽く運動神経が良い、ボーイッシュな感じです。

それぞれの良さがあり、自分を知ることで、「あなたらしさ」も活かされます。

*自分が何に当たるのか知りたい方は、当院のトップページから入れる「チェックシート」がありますので、「ドーシャ・チェック」を参考にされてみてください。

 

<性質別の不調>

自分の性質から、増悪するとどんな症状がでやすいのかを知ることが、早めの病気予防に繋がります。

ヴァータ/冷え性・便秘・不眠・乾燥肌

ピッタ/眼精疲労(充血)・皮膚疾患・下痢

カパ/太りやすい・むくみが強い・呼吸気管や胃が弱い・食べ過ぎる

 <体質改善のためのスパイス>

●冷えに良い・・・シナモン・ガラムマサラ

●眼精疲労(ドライアイ)・・・ギー(ネトラパルタナ)

●生理不順や生理痛・・・サフラン

●胃腸炎・ストレス・・・フェンネル

●むくみ・風邪・・・トゥルシー  

 

病気にならないためには、まずは「免疫力を高める」ことが大切です。

健康的に食事で免疫力を高めることができますが、アーユルヴェーダでは、そのためにまっさきに行なうことがあります。

それが「デトックス」です。

まずは、体に溜まった老廃物を出すために、 消化の良いスパイスを食事に入れることが大切です。

お茶として手軽に取れる、胃腸の働きを良くする「クミンティー」。

クミンシードをフライパンで乾煎りして、それを煮出したお茶ですので、とても簡単に作れます。

ノンカフェインなので、身体にとても優しいです。

また、私がアーユルヴェーダを学ぶときにお世話なっている南インドのアーユルヴェーダ医院では、宿泊施設の中に食事も付いてきます。

とても美味しい食事で、いつも感動してしまいます。

南インドのカレーは、薬膳カレーとしても有名です。

毎日の生活の中で、身体を温めるシナモンとガラムマサラを使った手軽なスパイスもあるので、初心者向けにスパイスを始める方には最高です。

私はシナモンを入れたチャイやコーヒー、ヨーグルトなどを楽しみます。

ガラムマサラは、ドレッシングに入れたり、ごはんに混ぜたり、サンドイッチの具材に入れたり、とても便利です。

この2つのスパイスを普段バックに入れておけば、外食のときだって、美味しく簡単に、ダイエットも目指せます。

何といっても「朝の白湯習慣」をつくることが、あなたの体調を自分で感じることもできます。

白湯は、とても地味な飲み物ですが、味を感じないため、最初は「美味しい」と感じられないかも知れません。

しかし、その日の体調が良くないときは、なにか違和感や不味さを感じることもあります。

「あれっ」と思うときは、自分の身体に注意をするときです。

あなたの直感を大事に、行ったほうがよいことをしてみるもの良いでしょう。

少し不安を感じる方は、当院にお越しください。

多分、その不安を取り除けることでしょう。

朝の白湯習慣を継続していくことで、身体がいつもデトックスしやすく、便秘改善にも最適です。

初心者さんにおすすめの本は、こちら。

少しだけアーユルヴェーダを食事から取り入れてみたいという方に良いです。  

IMG_6320      おすすめ本「アーユルヴェーダカフェ」上馬場和夫/著・香取薫/料理