妊娠へ導くアーユルヴェーダ
「アーユルヴェーダ」とは?
世界最古の医学のひとつである「アーユルヴェーダ」は、インドの伝承医学であり、サンスクリット語で「生命の化学」「生きる知恵」と訳されます。
南インドでは、アーユルヴェーダは、病院内で医師の処方箋に従って行われる医療行為ですが、日本では広く美容系サロンで「癒し」として提供していることが一般的です。
アーユルヴェーダ発祥の地・南インドのケララ州では、病院内でしか受けることができないこだわりの「医学アーユルヴェーダ」です。
その施術の中で、最もポピュラーなオイルマッサージを「アビヤンガ」といいます。
オイルマッサージと聞くと、日本では「癒し」「美容」といったイメージになりますが、南インドのケララ州のアーユルヴェーダは、全然違います。
まず、オイルマッサージの「目的」が違うのです。
当然のことながら、施術方法も日本で受ける施術とは大きく異なります。
日本で受ける一般的なオイルマッサージ(リンパマッサージ)は、リラクゼーション効果があり、ゆったりと受けることで、疲れを癒すという目的があります。
アーユルヴェーダのアビヤンガは、血液をキレイにするという目的があり、血液をキレイに浄化することで、病気にならないための「予防医学」として、行う施術です。
身体の中の血液をキレイに流すことで、血行が良くなり、肩こり、腰痛、冷え性、便秘、生理痛などの様々な症状
が改善されていきます。
アーユルヴェーダと東洋医学のつながり
アーユルヴェーダの教えでは「食べ物が薬になる(医食同源)」「心と体は一つに繋がっている(心身一如)」という、東洋医学の考え方と良く似ています。
アーユルヴェーダの「マルマ」というツボのようなものがありますが、東洋医学での経絡ツボ(経穴)の位置が同じところに集まっています。
東洋医学とアーユルヴェーダは、とても良く似ていますが、インド・アーユルヴェーダの歴史を遡ると、インドから中国へ伝えられたものが形を変えて、日本へ伝わったとされています。
そして、日本、古来からある「東洋医学」は、現代でも鍼灸師の手で発展を続けています。
ですから、鍼灸師である私がアーユルヴェーダを行うのは、自然な流れのように感じます。
施術の前に「脈診」を行ない、身体の状態を確認します。
それは、東洋医学の脈診の方が詳細であり、どの臓腑が弱くなっているのかが分かります。
それによって使うツボが違い、より今の症状に合わせた治療が行えます。
女性のカラダの悩みに
女性のカラダの悩みは、友達や家族にも打ち明けにくいし、病院で検査をして薬を出してくれますが、婦人科はちょっと行きにくいな、と思ったことはありませんか?
最近は、女医さんも増えてきていますが、病院では、ほとんど話は聞いてもらえないことが多いはずです。
また、合わない薬での副作用が出ると、なんだかもっと疲れたり怠くなることも、しばしば。
正直、しんどいという気持ちになります。
そんなときこそ、鍼灸師が行う「経絡アーユルヴェーダ」を体験してみませんか?
室長みずから不妊を抱えていたことで、アーユルヴェーダと鍼灸に出会い、人生が180度変えられました。
とくに、長年、不妊治療を行っていた私の体験がとても活かされていると実感します。
私のように、10年以上の不妊治療で病院やクリニックに通い続けても、妊娠しない現実もあります。
このように、女性特有の疾患でお悩みのあなたには、「妊娠できない」という意識から「妊娠できる」という意識に変えることがとても大切です。
妊活以外にも、生理から起こるPMS(生理前症候群)・生理不順・不正出血・子宮筋腫・卵巣嚢腫、更年期症状、他には、肩首こり・腰痛・便秘・胃腸が弱い・眼精疲労・花粉症…
様々な症状が、いくつかあるという方には、経絡アーユルヴェーダがとてもオススメです。
病院の不妊治療は続けた方がいい?
当院は、病院で不妊治療を行っている方でも、そうでない(病院へ行ってない)方でも、可能な妊活を行っています。
病院へ行ってる方は、病院での検査や治療法を聞きながら、時期に合わせた治療を平行して行っていただいています。
また、基礎体温をしっかり計ることもオススメしています。
女性の身体は、月経や排卵で基礎体温も変化します。その変化を確認し、妊娠しやすい時期を診る、妊娠している可能性を診るといったことができます。
月経や排卵の時期で受けた方がいい施術、使用する「はり」「きゅう」や「ツボ」も違います。
病院の治療と平行して行う方が、とても妊娠が早いのは、西洋医学(病院)と東洋医学(鍼灸)の両方の相乗効果があると思います。
現代の医学である西洋医学の進歩は、とても素晴らしいと思います。
また、メンタル面や自然治癒力で、本来のあなたの良さを引き上げてくれる治療として鍼灸やアーユルヴェーダを活用してほしいと思います。
妊娠するアーユルヴェーダ
「なぜ、鍼灸だけでなく、アーユルヴェーダもやってるんですか?」と、たまに、質問されます。
それは、せれぞれの施術が得意とする内容が違うからです。
とくに、当院では、はじめての方こそ、アーユルヴェーダをオススメしています。
アーユルヴェーダは、血液をキレイにするという目的で行っていますが、言い換えれば「デトックス(解毒)」するための施術です。
身体に溜まったストレスや脂肪、老廃物などを出してくれるのが、アーユルヴェーダです。
鍼灸は、氣・血・水(津液:体の中にある水分)を巡らせることを目的としています。
脈診で弱い部分を知り、その臓腑を元気にするツボを使い、はりやきゅうをすることで、体の表面だけにアプローチするあんま・マッサージにはない実感を身体に得ることができます。
鍼灸が盛んな中国では、鍼灸師はいませんが、中医専門の医師が鍼灸を行っています。
私は、中国の大学病院で学んだ「鍼・灸・すいな(中国式マッサージ)」を、日本人に合った方法で、治療を行っています。
鍼灸で使う経穴(ツボ)は、すべて臓腑と繋がりがあり、そのツボで弱った臓腑を修復し回復させていきます。
また、当院オリジナルの経絡アーユルヴェーダは、あなたの弱い臓腑に向けて経穴(ツボ)を押して、血の流れを良くするオイルマッサージは、東洋医学とアーユルヴェーダの両方の良さを兼ね備えています。
その両方のメリットで、片方だけの施術より、より早く妊娠するのかと思います。
アーユルヴェーダは、ヨーガの瞑想をしたときのような、心もフラットにしてくれます。
施術後に、体だけでなく、心や頭もスッキリできたという方も少なくありません。
「すっぴんの自分に戻る」ためのマッサージは、アーユルヴェーダ以外には考えられません。
アーユルヴェーダ&鍼灸月とロハス治療院
室長 ヨーコ