月とロハス治療院 > コラム > 女性疾患・更年期 > 心を浄化するアーユルヴェーダ

心を浄化するアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダとは

 

「アーユルヴェーダ」って、聞いたことありますか?

アーユルヴェーダは、南インド・ケララ州が発祥の地で、古代インドの賢人たちの知恵を口伝により受け継がれている「伝承医学」です。

古代インドの言語であるサンスクリット語で、アーユス(生命)とヴェーダ(心理・化学)の合成語です。

西洋医学のように病気の部分を取り除く医学とは違い、生まれつきの体質知り、病気にならないための食事や生活をすることを一番に考えた医学です。

東洋医学と同じ考え『医食同源(食べるものが薬となる)』をすすめています。

しかもアーユルヴェーダの考え方は、食べたものをいかに消化するかを大事にしていて、とにかくデトックスが重要だと教えています。

私たちは、健康を害すると薬を取りたがったり、どんな栄養が必要かを考えて「●●を取る」ということをしますが、アーユルヴェーダは「取らない」「出す」といったことに目を向けていて、最初にインドでアーユルヴェーダを勉強したときは、それがとても不思議でした。

しかし、現代の日本でも当たり前のようになった健康法として「断食」や「ファスティング」と同じような考え方を持ち、まずは「抜く」ことを意識しています。

いくら身体に良いものでも、お腹いっぱいの状態では食べられないのと同じで、私たちの身体が消化しないと栄養にもできません。

本来のあなたが持っている免疫力をさらに高めてくれるのが「アーユルヴェーダ」の教えです。

 

ケララ州のアーユルヴェーダ

 

インドのケララ州のドクターは、「健康とは、体だけでなく心も健康じゃないといけないよ、私たちインド人はWHOがその定義を唱える大昔から言ってる」と教えてくれました。

私がお世話になった現地、ケララ州のアーユルヴェーダ・クリニックでは、問診のときに『脈診』も行います。

体質と症状をみて「パンチャカルマ(アーユルヴェーダの処方箋)」を決定し、それに従ったプログラムで数日間かけて治療を行っていきます。

日本のアーユルヴェーダのように、1回だけ行うというのは治療ではないそうです。

確かにケララ州以外の近くのスリランカドバイでもアーユルヴェーダの施術を盛んに行っていましたが、病院以外の施設でもアーユルヴェーダを「美容」や「リラクゼーション」として受けることができるそうです。

しかし、南インドのアーユルヴェーダは、病院以外の場所では行わないそうです。必ず、ドクターの下で行うことに、とても誇りを持っているようでした。

鍼灸師である私は、アーユルヴェーダの施術を治療に生かしたいと考え、美容や癒しではない、医学としてのアーユルヴェーダを勉強するために、南インドケララに赴きました。

インドのドクターは、「優しく」また「厳しく」アーユルヴェーダについて色々と語ってくれました。

もし、あなたが、治療としてのアーユルヴェーダを望むのなら、ケララ州で学ぶことをおすすめします。

 

心を浄化するアーユルヴェーダ

 

当院は、東洋医学の鍼灸治療と一緒にアーユルヴェーダを行なっています。

また、アーユルヴェーダの施術の中でも、鍼灸で使う経絡のツボ(経穴)を使い、その方に必要なツボを押します。

女性疾患を抱えたあなたの病院ではできない、体だけでなく、心の治療も行います。

病院では、常にたくさんの患者様がいて、あなたの悩みを聞いてあげるような時間もないと思います。

以前、患者側だった私もそうでした。

長く辛い不妊治療で、心も疲れていました。

また、それは私だけでなく、会社の同僚たちも同じ思いだと知って、治療される側でなく、治療する人を目指そうと思ったのが、最初のきっかけです。

ケララ州のアーユルヴェーダ・クリニックで学んだ技術と知識を活かしていくことで、心と体に響く治療としてのアーユルヴェーダを発展させていきたいと思います。

他に、季節を感じて湿度・気温もみることが大事ですが、さらに、月の満ち欠けにも注目した「つくよみ療法」を行っています。

病気に対する重い気持ちを「軽い心にする」ことが、私の使命です。